環境都市工学って何だろう

岐阜高専の学科一覧を見たとき,「環境都市工学科」という学科名を見ても,いまいちピンと来ないかもしれません.
率直にいうと,環境都市工学科は「土木」について学ぶ学科です.
「土木」と聞いて,どんなイメージを持つでしょうか.

私が環境都市工学科に合格したとわかったとき,すぐに頭の中に浮かんだイメージがあります.それは,google画像検索で「土木 イラスト」で検索して表示された結果そのものです.
ただ,高専入学からこれまで「土木」に携わってきて,そのイメージは変わりました.その話はまた別にするとして,「土木」という言葉に対して,良くない印象をお持ちの方も多いかと思います.
しかし,「土木」の根本は,私たちの生活を豊かにする「社会基盤の整備」にほかなりません.

空気を吸うことが当たり前となっていて,空気の重要さを忘れてしまうように,私たちの身の回りには社会基盤が整備されており,それを当然のように利用しています.
道路・鉄道・空港・港湾が整備されていなかったら?
橋・トンネルが整備されていなかったら?
上下水道・電気・ガスが整備されていなかったら?
ダム・堤防が整備されていなかったら?
私たちの生活はどうなっているでしょうか?

例えば,人間が生きる上で,水は非常に重要です.
我々は水道をひねればきれいな水を得られます.しかし,きれいな飲み水すら容易に入手できない,そんな地域が世界にはまだまだ数多く存在します.
きれいな水を汲みに行くことが仕事となり,学校に通えない子どもがいる,そんな地域もあります.

そのような地域において水を確保できるようにする.それが「土木」です.
水を容易に確保できるようになれば,飲み水が得られます.
水を使えば,作物を育てることができます.それは人々に食べ物だけでなく,仕事ももたらします.
子供たちは水を得る仕事から解放され,学校で学ぶ機会を得ることができます.
清潔な水は衛生環境を改善し,病気の減少にも貢献します.

水を確保することで人の生活を豊かにできます.人が豊かになれば,その地域が豊かになります.地域が豊かになれば,国が豊かになります.それは,世界を豊かにすることになります.

土木にはそんな「チカラ」があります.

”環境破壊をしてきた”,”税金の無駄遣いをしてきた”等々,「土木」に対するマイナスの印象に対して,正直,私は真っ向から反論できません.
実際,私が研究対象としている現地海岸は,人工物の影響によって侵食が進行していると考えられるからです.
ただ,環境問題に直結するからこそ,その問題解決にも取り組める,それが「土木」だと私は考えています.
私は今,前述の侵食問題に取り組んでいます.
これまでの「土木」に対して「ダメだ」と思っているあなた,「これからの土木」を一緒に築いていきませんか?

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